みなさん、こんにちは。

カイロプラティカ麻布十番|副腎疲労専門カイロプラクティック

院長の小菅一憲です。

みなさんご存知のように、当サロンはカイロプラクティックでありながら、健康のために「食」や「栄養」は外せないものと考え、幅広い知識から「栄養療法」も行なっています。

というのも、日本では馴染みがないかもしれませんが、カイロプラクティックの本場アメリカ、とくに私の行なっている「アプライド・キネシオロジー」のオフィスでは、受付に必ずと言っていいほどたくさんの種類のサプリメントが並べられています。

それだけ「健康のために栄養を意識する」という概念は当たり前のことになっているのです。

さて、そんな私たちのサロンで扱うサプリメントの種類は、70種類にも及びます。

そして、実はそんな中でも良く出るサプリメントと全くと言って動きがないサプリメントもあります。

良く出るサプリメントはその時期やクライアントさんによっても違うのですが、あまり出ないサプリメントには意外や意外、「鉄」のサプリメントがあります!

鉄と言えば、みなさんのイメージ通り「貧血」症状に出すようなサプリメントです。

そして、実は・・・・

日本の栄養療法では

一番出すことの多いサプリメントが

この「鉄」でもあるんです。笑。

でもウチでは出しません。笑。

それはなぜなのでしょう?

そんなことから

今日の話題は・・・

「貧血と鉄分の考え方」

について。

興味ある方多いのではないですか〜?

是非、読んでみてください。

貧血とは、血液中の赤血球に含まれるヘモグロビンの量が通常より少なくなった状態 を言います。

ヘモグロビンは、身体の各細胞に酸素を運ぶ役割を担っているため、不足してしまうと全身の細胞が働かなくなってしまいます。

こういったことから貧血の症状には・・・

動悸

息切れ

めまい

頭痛

疲れやすい

足が重だるい

食欲不振

などが起こります。

ちなみに貧血の代表的なものには、

「悪性貧血」と「鉄欠乏性貧血」

があります。

悪性貧血とは、赤血球が作られる時に必要なビタミンB12や葉酸が不足して、赤血球が減少して起こる「貧血」ですが、多くは「鉄欠乏性貧血」と言われます。

そして、女性に多いのは月経で毎月血を流すことから、鉄が排出されてしまうという理由があります。

またとくに女性で食が細かったり、鉄が豊富な動物性食品をあまり食べなかったり、ダイエットなどの理由で偏食が続いていたりというのも原因になります。

さて、そういった中で「貧血」の大きな要素にもなっている「鉄欠乏」。

病院でも、血中に流れている「血清鉄」と貯蔵している「貯蔵鉄(フェリチン)」を調べる検査を行ったりしますが、明らかに少ない数字であれば、貧血と診断され「鉄剤」が処方されることになります。

そしてとくにここ7、8年ぐらいで大きな広がりを見せてきた、血液検査で足りない栄養を判断し、処方するといった一辺倒の栄養療法では、フェリチンの数値を中心にして「鉄」のサプリメントを処方するのは常でした。

まぁ、鉄に限ったことではないのですが・・・。

しかし、この一辺倒な栄養の処方の仕方。

本当にこれで大丈夫なのでしょうか?

当サロンで「鉄」のサプリメントがあまり出ない理由。

これは・・・

1.「胃腸の栄養吸収が悪くなっている可能性」

2.「鉄が腸内細菌(悪い菌)の餌になってしまい腸内環境が悪化する可能性」

この2つの理由からです。

まず一つ目。

通常のバランスの良い食事をしていれば、鉄が極端に不足することは考えられません。

もし食事がある程度しっかりしていて、鉄不足を指摘されたのなら、それは胃腸の消化吸収力に問題がある可能性があります。

とくに胃酸の分泌が減少していると、鉄の吸収は明らかに落ちます。

この場合、私は鉄のサプリメントを摂ってもらうのではなく、胃腸の消化吸収の方に焦点を当てます。

もしサプリメントでサポートするなら「塩酸ベタイン」や「消化酵素」など胃や腸の消化力を高める方向へアプローチしていきます。

何せ、もし消化吸収力が低下しているのなら、鉄のサプリメントを補給したとしてもそもそも吸収率が良くないので、数値的にも改善しないことになります。

余談ですが、このことは実は悪性貧血のビタミンB12不足にもつながります。

B12は胃液の中の物質と結びつかないと吸収できませんので、とくに胃酸の分泌に左右されるものでもあります。胃酸の分泌低下=貧血リスクと考えていただいても良いかもしれません。

そして2つ目。

貧血の原因が実は腸内細菌であった場合はどうでしょう?

食事中の鉄が腸内細菌に横取りされるために貧血を起こしていたとしたら?

ここに鉄をサプリメントで入れたらどうなるでしょう?ちょっと考えれば、間違いなく腸内細菌の方に行くのは明らかだと思います。

カンジダなどに代表されるようなイースト菌は、私たちの免疫に負けないように金属(重金属含め)を纏って自分の身体を守り温存しているところがあります。

まさにそういった菌にとって鉄は、自分たちが繁殖するために好都合な金属なわけです。

そして果たして、フェリチンが上がったから、貧血が治ったと思うのは時期尚早かもしれません。

私たちは鉄を腸内細菌に盗られたくないので、フェリチンとして貯めておく方向に身体が働き、フェリチンが上がる可能性もあります。

フェリチンが上がるとメチレーション的にも良くないことがありますので、ここは難しいところなんです。

どちらにしても・・・

安易に「鉄」のサプリメントを摂るということのリスク。

みなさんにも是非覚えておいてもらえたらと思います。

もちろん、出産後の貧血や胃腸内部での出血などは別問題です。それは明らかに血を流して貧血なわけなので。

こういった例外を覗き、貧血気味な方は・・・

まず何が1番の原因になっているのか、思い巡らしてみてください。

自分の胃腸の調子はどうか?

毎日の便の状態は?

食事後に胃がもたれることはないか?

お腹にガスは溜まらないか?

そんなことから自分の消化吸収能力や腸内環境の状態を測ってみて下さい。

わからないければ、もちろんご相談ください。

そして、まずは食事から。

牛肉、レバー、カツオ、アサリのような鉄が豊富な動物性食品を、毎日の献立に組み込んでみてください。

またその時には栄養吸収サポートも忘れずに(レモンをかけたり、大根おろしと一緒にしたり)。

そしてそれでもあまり貧血が良くならなければ、鉄を含んだハーブのサプリメントでサポートすることをお勧めします。

当サロンでは「タンポポの葉」のサプリメントを扱っています。

ハーブの鉄は、腸内細菌に影響を与えないと言われています。

ちょっと内容が濃くなりましたね。

何かご質問あれば、ご遠慮なく聞いてくださいね。

また次回もお楽しみに〜。

小菅 一憲

カイロプラティカ麻布十番|副腎疲労専門カイロプラクティック

当サロンは、どこに行っても良くならなかった症状で悩む方がたくさんご来院されています。

低血糖症

慢性疲労

食物アレルギー

リーキーガット症候群

甲状腺機能低下症

腹部膨満感

過敏性大腸炎

逆流性食道炎

うつ病

自閉症・発達障害

などなど・・・

こういった症状では、本当に長い間辛い思いをされている方が多いと思います。

カイロプラティカでは、みなさまに笑顔になってもらいたい一心で、

いつでも温かく親身な施術とカウンセリングを心がけております。

どんな症状でも一度ご相談くださいませ。

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