日本人は不足している?!「亜鉛」のお話

今日は、女性にも男性にも欠かせないミネラル「亜鉛」についてのお話です。
みなさん、亜鉛と聞くと何を思い浮かべますか?
私が薬剤師で勤めていた時は、亜鉛不足の方には「味覚異常」で処方されていることがほとんどでした。これは、舌の表面にある味蕾の味細胞で味を感じるのですが、亜鉛不足になると味細胞の再生がうまく行われなくなるため、味覚障害に繋がってしまうからです。
食べることが好きな私にとっては、味のない食事を想像するだけでとても辛いです(涙)
亜鉛は骨格筋、骨、皮膚、肝臓、脳、腎臓などに存在し、100種類以上の酵素の構成成分として
DNAの合成やたんぱく質の合成 に必要なミネラルです。
また亜鉛は、新陳代謝や成長 に関わっており、成長期の子供に不足すると発育が遅れることもあります。
なかなか結びつかないと思いますが、胃の痛み を改善する場合があります。
粘膜を修復するので、胃の粘膜が荒れていたり、傷口の治りも早めてくれるのです。
もし・・・
”胃の痛み”で病院へかかったら、まず亜鉛の処方はないと思います。(実際にありませんでした)
胃粘膜保護の薬や胃酸を抑える薬が処方されるのがほとんどです。
そんな時、カイロプラティカでは 亜鉛 をお勧めする場合もあります。
驚いたことにアメリカやカナダでは40年も前から、「亜鉛+ビタミンC」 が配合された飴や
トローチが販売しているそうです。これは亜鉛の 免疫機能を維持 してくれるのを目的としており、風邪予防に使われます。
日本にもあれば良いなぁと思う今日この頃です。
そしてもう一つ。
亜鉛は「セックス・ミネラル」と言われていて生殖機能とも関わっており、男性の場合は精子の数を増やし、女性の場合はホルモンの分泌を活性化してくれるのです。
私が以前オーストラリアのカイロプラクター ヴィクター・ポルテリ 先生に診てもらった時、亜鉛を勧められました。
(カイロプラクティックで不妊の施術も行っている先生で、妊娠率 90% だそうです!)
ただしその亜鉛、、そのままカプセルを飲むのではなく、カプセルを開けて舌に直接のせて飲むように言われました。その方が脳に刺激がいくそうです。
でも、これが 不味い んですよ><
結果妊娠できましたが、その中身を飲むことだけは辛かったですね(汗)
現代人には不足がちな「亜鉛」
日本ではカルシウムや鉄不足などは注目されていますが、実は亜鉛不足も深刻になりつつあります。
亜鉛は、牡蠣やアサリなどの 魚介類 や 海藻類 、納豆などの 大豆類 、豚のレバーや牛などの 肉類 や うなぎ に多く含まれています。
牡蠣 が一番多く含まれていますが苦手な方もいたり(私です・・・)、魚の摂取量が減ってきているということもあり現代人では亜鉛不足の人が増えています。
また、ファーストフードやファミリーレストラン、お惣菜などの加工食品の中には亜鉛の吸収を妨げてしまう リン酸塩 などの食品添加物含まれており、このようなものを多く食べている人は亜鉛不足と考えても良いでしょう。食品の加工段階でも亜鉛は失われているのでなおさらです。
亜鉛の供給源は、ほとんどが動物性食品なのでベジタリアンの人も不足がちになります。
ちょっとしたストレスでも体内の亜鉛は減少してしまうので、そのような時は意識して摂ると良いかもしれません。
最後に、足の臭い が強い人は亜鉛不足の可能性もあります。
びっくりですね!
もしかしたら亜鉛の摂取で治るかもしれませんよ^^
小菅美保
カイロプラティカ麻布十番|副腎疲労専門カイロプラクティック