様々な効能を持つネバネバ成分「ムチン」

今日は、関節に必要なネバネバ成分
「ムチン」
についてお話しようと思います。
ムチンは、たんぱく質と多糖類のガラクタンやマンナンなどが結合した粘性物質で、ネバネバ・ぬるぬるとした成分です。
動物の分泌する粘液にはほぼ全てムチンが含まれており、口の中や胃、腸などの消化器官のほか、鼻や目の表面にも含まれていると言われています。
このムチンですが、私達の身体にとても良い影響を与えてくれるのです。
例えば目の表面を覆う涙にはムチンが含まれており、蒸発を防ぎドライアイの予防をしてくれます。 また胃では強い酸性を持つ胃酸から自らを守り、胃炎や胃潰瘍の予防をしてくれます。
ストレスや暴飲暴食、喫煙などにより胃の粘膜がうまく分泌されないと胃炎や胃潰瘍になりやすくなってしまうのです。
その他肝臓や腎機能を高め、免疫力を高めてくれたり、疲労回復にも効果があります。
ムチンにはたんぱく質を分解する酵素が含まれていて、食べ物から摂取したたんぱく質を吸収されやすくする働きがあります。これによりたんぱく質をエネルギー源として効率よく利用することができるため、疲労回復効果があると言われています。
とても重要なんですよ。
実はこのムチン「軟骨」を作るのにもとても重要なのです。
軟骨と言うと、ヒアルロン酸やグルコサミンを思い出すかもしれませんが、ムチンもとても重要な栄養成分です。 ヒアルロン酸やグルコサミンにムチンを併用するとさらに効果が高くなるデータも出ています。
ではムチンはどのような食べ物に含まれていると思いますか?
ネバネバ・ぬるぬるの食べ物を考えてみてみるとおわかりかと思いますが・・・
納豆、山芋、オクラ、なめこ、モロヘイヤ、レンコンなど
に含まれています。
粘りの強い食品ほど含有量は多く、納豆は特にムチンが多く含まれています。
またムチンはたんぱく質分解酵素を持つので、魚や肉などのたんぱく質を多く含む食品と一緒に摂取すると効率よくたんぱく質が吸収されます。
ただムチンの持つたんぱく分解酵素は加熱しすぎると効果が薄れてしまうため、加熱する場合は短時間にしてくださいね。
私も大好きなネバネバ成分、是非毎日の食卓に取り入れて頂けたらと思います。
小菅 美保
カイロプラティカ麻布十番|副腎疲労専門カイロプラクティック