腸の不思議|食中毒にかかる人とかからない人の違いとは!?

みなさん、こんにちは。
カイロプラティカ麻布十番|副腎疲労専門カイロプラクティック
院長の小菅一憲です。
もう夏も終わろうとしていますが、今日はこの暑い夏に多い「食中毒」についての話題をお話したいと思います。
前回の「腸の不思議」についてのblog記事はこちら↓
腸の不思議|
あなたのオナラは臭い?乳酸菌生成エキスの力
August 20, 2019
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腸管出血性大腸菌
以前、焼肉店で出された生の牛肉、いわゆる「ユッケ」による集団食中毒が起きたことは、みなさんの記憶にもあるかと思います。
この食中毒は、腸管出血性大腸菌が原因で、この大腸菌にはO26、O111、O157など多くの種類が発見されていて、どの性質も似たり寄ったりです。
ほとんどの菌は、私たちの胃酸によって死滅しますが、これらの大腸菌は胃酸の中でも生き残ることができ、腸管に感染します。そして、とくにこれらの菌は「ベロ毒素」という強い毒性のある物質を放出して、激しい腹痛や下痢を引き起こします。
さらに重症の場合には、溶血性尿毒症症候群や脳症といった深刻な合併症を伴い死に至ることも・・・。
こわっ!
他の食中毒に関わる菌の中には、数十万、数百万と食べなければ、発症しないものもありますが、これらの大腸菌は、ごくわずかな菌数であっても食中毒を引き起こす恐ろしい菌と言えます。
もちろん、厚生労働省が食肉加工の規制強化を検討していますが、生肉への菌の付着がゼロという保証はないので、十分な注意が必要だと思います。
私はあまり生肉を食べることがないのですが、この話を聞くと生というのはある意味、とてもリスクがあることなんだと考えさせられます。
新鮮だからと言っても、菌がついていればアウトですから、とくに防止策になるわけでもないのです。
ちなみにこの「腸管出血性大腸菌」は、75℃以上で1分間以上の加熱をすることで死滅します。
さて、他の食中毒の菌についても見ていきましょう!
ノロウィルス
ノロウィルスは、みなさんも聞き覚えのあるウィルスですよね。
けっこう私たちの身近なウィルスで、とくに急性胃腸炎などの原因として「今ノロが流行っているらしいよ」などと騒がれたりします。
それもそう、ノロウィルスによる食中毒患者は昨年1万3904人。
食中毒の原因としては最大規模。
主に「生牡蠣」などの二枚貝を食べることで発症し、人から人への感染力も強く、高齢者は症状が悪化して死亡するケースもあります。
以前、私の妹が「生牡蠣」を食べて発症し、下痢と嘔吐の酷い思いをして、その後両親にも感染っていました。
私も「生牡蠣」を食べるとすぐに下痢しますので、よくわかります。
しかし、ノロによる急性胃腸炎。
本当に辛いですよね・・・
私一番恐れてます・・・
ノロウィルスは、85℃以上1分間以上の加熱で死滅します。
カンピロバクター
カンピロバクター菌も聞いたことはあるのではないでしょうか。
患者数は、比較的多く、死亡したり重症化することはあまりないですが、感染してから数週間後に手足や顔面の神経麻痺、呼吸困難を起こす「ギラン・バレー症候群」を発症するケースがあります。
鶏肉の保有率が高く、農場で飼育中に菌を取り除く方法はありません。
牛の生レバーにも菌があることがあります。
ちなみにスーパーなどの店頭に並んでいる国産鶏肉の感染率は、32〜96% と非常に高い割合です。
調理時に器具や手指を介して汚染が広がることもあります。
鶏サシ、鶏ワサ、鶏タタキなどが好んで食べられていますが、実際はお店で出しているから安全というのは絶対ではありません。
私自身も、奄美に旅行に行った時に「鶏の刺身」を初めて食べて、それがカンピロバクターであったかわかりませんが、その後友人と蕁麻疹が出てからは、鶏の刺身は食べておりません・・・苦笑。
カンピロバクターは、65℃以上数分間、または75℃以上1分間以上の加熱で死滅します。
サルモネラ
現在は、だいぶ対策が進んでサルモネラによる食中毒は効かなくなりましたが、生卵、鶏タタキ、鶏ワサなどの食品で汚染がみられてきました。
現在は、生産時の対策がすすみ、生卵も生で食べられる賞味期限が表示されており、賞味期限が切れた場合には必ず加熱して食べる、そして割った卵は保存せずにすぐに食べるなどで、発症を最小限にすることができます。
サルモネラ菌は、75℃以上1分間以上の加熱で死滅します。
腸炎ビブリオ
魚介の刺身、塩辛など・・・。
魚介類は新鮮なものを選び、真水でよく洗う。
粘液胞子虫
ここ数年、生の魚やエビ、イカを食べた後に一時的に下痢や嘔吐などの症状がでる(重症化はしない)と言ったような報告が相次いでおり、既存の食中毒菌が検出されない代わりに、粘液胞子虫の「クドア属」という寄生虫が検出され、下痢や嘔吐を引き起こす毒性を持っていることがわかりました。
とくにヒラメで発生しているケースが多く、ヒラメを生で食べる際には、それ以前に寄生虫を駆除する方法が検討されています。
この寄生虫は、冷凍したり加熱をすると活性を失います。
住肉胞子虫
生の馬肉で認められていて、冷凍処理により死滅します。
いや〜。
たくさんの食中毒菌・ウィルス・寄生虫
怖いですね〜。
日本人は、生で食べる習慣があるので、生食への抵抗があまりないかもしれませんが、実は怖い生食。
たしかに生で食べることで、得られる栄養素は多くなりますが、その分リスクのことも考えていかなければなりません。
生で食べる = 必ず菌・ウィルスが付いている
この意識を持つことがとても大事です。
魚や肉はもちろんのこと、実は野菜や果物も生ではたくさんの菌が付着しています。
なかには生の野菜を食べ過ぎていて、お腹がいつも張っている・・・そんな方も実はいます。
みなさん、生食への意識。
しっかり持っていきましょう。

とくに小さなお子さん、高齢者は免疫力が弱いので、そういった食中毒が怖い食材を生で食べるのは、避けた方が無難です。
ヒトが火を起こせるようになって、食べれるものも増えたのは、こういったリスクを回避出来るようになったからでもあります。
そうそう。
”同じものを食べても、食中毒にかかる人とかからない人がいるのはなぜでしょう!?”
この答えはズバリ!
「免疫力」
「腸内環境」
の違いです。

私たちの腸を主体とした免疫システムは、こういった菌やウィルスからの感染を防ぎ、身体を食中毒から守ってくれているのです。
実は、私たち家族でもこのことを再確認することがあります。
菌やウィルスによる急性胃腸炎。
大抵、うちの奥さんは重症化して下痢と嘔吐に苦しむのですが、私は「なんかここ何日かお腹の調子が絶好調じゃないなぁ」ぐらいの程度で済みます。
10年前はこうではなかったので、食生活の改善と腸内環境の変化が免疫力をあげてくれているのでしょう。
今では、息子も奥さんも免疫力は強くなってきました。
生食の怖さを知って、食中毒のリスクを未然に防ぐのはもちろん、
腸内環境を整えて、免疫システムを強固なものにしておくのに越したことはありませんね。
ではでは。
今日はこの辺で。
小菅 一憲
カイロプラティカ麻布十番|副腎疲労専門カイロプラクティック
当院は、病院に行っても良くならなかった症状で悩む方がたくさんご来院されています。
低血糖症
慢性疲労
食物アレルギー
リーキーガット症候群
甲状腺機能低下症
腹部膨満感
過敏性大腸炎
逆流性食道炎
うつ病
自閉症・発達障害
などなど・・・
こういった症状では、本当に長い間辛い思いをされている方が多いと思います。
カイロプラティカでは、みなさまに笑顔になってもらいたい一心で、
いつでも温かく親身な施術とカウンセリングを心がけております。
どんな症状でも一度ご相談くださいませ。
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